著者が伝えたいことは、
自分の心のあり方(マインドセット)が
自分の人生を大きく左右するということを伝えています。
ということは、マインドセットを変えたら、
私たちの人生がどんどんいい方向に向かうというものです。
この本では、人生を変えるのに有効ですが、
さらに細かく場面ごとによっての考え方を章ごとにわけています。
能力・スポーツ・ビジネス・人間関係・教育
各章を一言でまとめてしまうと
・どんな人でも能力は伸ばせる
・スポーツで結果を出し続ける人はマインドセットがよい
・マインドセットの良い人は、ビジネスでも成功をもたらす
・どんな人間関係もマインドセットによって克服・修正できる(夫婦関係も)
・どんな子どもでも、教育方法によって能力はぐんぐん伸ばせる
上記のことが、具体例によって紹介されていたような本でした。
以下、自分がメモした内容です。
実はダーウィンも
トルストイも幼少時には周囲から 凡庸な子だと思われていた
著名な社会学者ベンジャミンバーバーがこう述べている
私は人間を弱者と強者
成功者と失敗者とにはわけない 学ぶ人と学ばない人に分ける
能力が固定したものと思っている人は
しくじってはならないという切迫感にいつも駆られている
そして成功すると誇らしさが優越感にまで膨れ上がる
なぜなら先行するのは固定的な能力が人よりも優れている証拠だからである
伝説的なバスケットボールコーチ
ジョン・ウッデンは
失敗を何かのせいにしない限り
その人は失敗者ではないと語る
つまり自分が間違いを犯したことを認めることができれば
そこから教訓を得てまだまだ成長していけるということの
しなやかマインドセットの人には
その道のトップになろうなんて考えてもいなかった人が多い
好きでたまらないことに打ち込んでいるうちに
いつのまにかそうなっていたのだ
なんとも皮肉な話だが
硬直マインドセットの人が
必死で追い求めているトップの座を
情熱を傾けて取り組んだことの
予得として手に入れてしまうのである
硬直マインドセットの人にとっては
結果がすべてなので
失敗したり1位になれなかったりすると
それまでの努力が全て水泡に帰す
しかし
しなやかマインドセットの人は
結果がどうなろうとも今
力を注いでいることそれ自体に 意義を見いだすことができる
輝かしい能力や業績は
神話化されやすい
波外れた才能の持ち主が
単独で突然
驚くべきものを作り出したように語られる傾向がある
けれども実際にはそうではない
ダーウィンは種の起源を書き上げるまでに
チームを組んで何年間もフィールド調査を実践し
同僚や指導者たちと何100回となく議論を交わし
原稿をいく度か書き直しているのであって
そうした努力がようやく身を結ぶまでに
半生を捧げている
またモーツァルトは10年以上の苦しみの末に
ようやく今日
称えられているような音楽を生み出すに至った
それ以前の作品には
あのような独創性も魅力もなく
他の作曲家のフレーズを借りてきて
つぎはぎしたような曲ばっかりだった
映画落ちこぼれの天使たちで有名な実話
ガーフィールド高校は
ロサンゼルスで最低レベルの高校だった
しかし新しい教師
カランテ・アトリアは
ためらうことなく大学レベルの 文法を教え始めた
しなやかマインドセットを持つこの教師は
教えられるだろうかではなく
どのように教えたらよいだろうと考え
理解できるだろうかではなく
どうすれば理解しやすくなるだろうと考えた
その結果 彼はこの高校の数学のレベルを
全米のトップレベルにまで高めた
どんな子でも学力を伸ばすことができると信じている教師たちは
クラスでは不思議なことが起こった
学年の初めに成績のいい子と悪い子
いずれにいたかに関係なく
どの子も皆 成績が上がっていた
やればできるという信念を持って
指導に当たった教師のもとでは生徒の学力差がなくなっていった
反対に、学力を伸ばせる子は決められていると信じている教師のもとでは、
成績が開くようになっていった
男の子はしょっちゅう叱られたり
おしおきされたりしている
小学校の教室で観察したところ
男の子が叱られる回数は
女の子の8倍に上がった
男の子は仲間同士でも
しょっちゅうバカだの
アホだの言い合って
それに慣れっこになっている
反対に 女の子は その免疫がないのかもしれないので
落ち込みやすかったり、自分を大きく見せたがる傾向にある
どうせダメだと諦めて
頭を働かせるのをやめてしまうことはないか
今度そういう気持ちになったら
しなやかマインドセットに切り替えてみよう
結果を気にするのではなく
学んで向上していくことに関心を向けよう
マイケルジョーダンの話
シーズン最後の試合で敗北した後に
何時間もシュート練習を繰り返したこともある
翌年に備えようとしたのだ
天才プレーヤーと言われるようになってからもなお
粘り強く練習を続けたことが伝説として語り継がれている
1976年 オリンピック 10種協議の金メダリスト
ブルースジェンナーは言う
もし私が失読症でなかったら
オリンピックで優勝などしていなかったと思う
障害がなければ
すらすらと本が読めてスポーツの上達も早かっただろう
けれども人生は
前途多難だと覚悟することもなかっただろうから
コーチのジョン・ウッデンは言う
能力があれば頂点にたどり着くことはできるけれども
しっかりした人格が備わっていないと
そこに止まり続けることはできない
人はいったん成功すると
ろくに準備などしなくてもおのずと
魅せるプレーができるかのように勘違いしがちだ
よほどしっかりした人格の持ち主でないと
トップの座についた後も
それまで 通りか
それ以上に努力し続けるのは難しい
何度も何度も勝ち続けるスポーツ選手や
チームは能力もさることながら
キャラクターが優れているのだと思ってほしい
マイケルジョーダンは失敗をしっかりと受け止める選手だった
本人も気に入ってる
ナイキのコマーシャルの中で彼はこう語る
僕がミスしたシュートは9000回以上
負けたゲームは300試合近く
勝利を決めるはずのシュートを26回もミスしている
ミスするたびに彼は初心に戻って
シュートを100回練習したと思って間違いない
タイガーウッズの父は
集中力維持とコースマネジメントの方法を彼に叩き込んだ
幼いタイガーがスイングしようとする瞬間に
大きな音をたてたり
ものを投げたりしてどんな場合にも気を散らさない訓練をしたという
しなやかマインドセットのアスリートたちは
単に勝負に勝つことを
成功と考えるのではなく
学び向上していくことこそが
成功だと考える
そのような考え方ができれば
それだけあなたにとっても
チームメイトにとっても
スポーツから得られるものものが大きくなる
アンドリューカーネギーはかつてこう語った
私のお墓にはこう記して欲しい
自分よりも賢い部下を使う術を知っていた賢者ここに眠る
硬直マインドセットの指導者は
たとえ地球を股にかけて
各国の大物と渡り合っていたとしても
極狭い限られた世界から
抜け出せない。
マインドセットが
常に自分の優秀さを確かめたい示したいという1点で
釘付けにされているからだ
フランスに すべてを理解することは
すべてを許すことなりということわざがある
すべてを許すなんてもちろん無理だが
相手を恨んでいる限り
新たな1歩を踏み出すことはできない
しなやかマインドセットの人たちがまずしようとしたのは相手を許すことだ
ある女性はこう語った
私は聖人じゃないけれど
心の平穏を得るには
あの人を許して忘れるしかないと思った
彼にはひどいことをされたけど
過去にばかりこだわっていたら
これからの人生が台無しになってしまう
そう思って
ある日やっとこう祈れるようになった
彼にも私にも幸せが 訪れますようにと
苦しい時の友が真の友という諺がある
困窮している友人を毎日助けてくれるような人が本当にいるのかどうかは別として
確かにこの考え方には一理ある
しかし難しいのは
何かいいことがあったときに
一緒に喜んでくれる友人を見つけることではないのか
恋人ができた時
やりがいのある仕事をもらえた時
昇進した時 その話を聞いて
嬉しいと感じてくれる人が実際にどれだけいるだろう
優越感を感じていないと
自尊心を保てない人にとって
1番厄介なのは他人の成功を認めることなのである
いじめは 人に優劣をつけるところから始まる
どっちが偉いかどっちが上か
そして強い方が
弱い方をくだらない人間と決めつけて
毎日の様に嫌がらせを加える
シェリーリービーが調査した少年たちの場合と同じく いじめ加害者がそこから得ているものは 自尊心の高揚だった
ノルウェーのダウン オルウェーズの研究に基づいて
作られたこのプログラムは
いじめ加害者の変化を促すとともに
被害者をサポートし
加えて傍観者たちにいじめられている子を
助けに入れるだけの力をつけさせようというものだ
彼の学校では数年のうちに
肉体的いじめが93%精神的いじめが53%減少した
マインドセットをしなやかにするには
あなたは人から冷たく拒絶されると
自分が否定されたように感じて
恨みや復讐心を抱くだろうか
あるいは傷ついても
相手を許そうとし
そこから何かを学んで前向きに
歩もうとするだろうか
これまでで最もひどい仕打ちを受けたときのことを思い出してほしい
その時の感情を
すべて再現し、しなやかマインドセットで
それを見つめてみよう
その経験から何を学んだだろう
自分が人からされたいことと
されたくないことがわかったのではないか
その後の人間関係で
役立つことを学んだのではないか
あなたにはその相手を許して
その人の幸せを祈ることができるだろうか
恨みを忘れることができるだろうか
子供時代の話です
頑張ったね
頭がいいねと褒められても
そのうちにだんだんと
難しい課題に挑戦するのを
避けるようになっていきました
何かを学ぼうとするときに
最大のネックとなったのは
まさにこの点
つまり 成績の良し悪しで
自分の価値が決まってしまうかのように思い込み
すぐ完璧にできること以外には
手を出さず
どうせくだらないことだと馬鹿にして かかることでした
優れた教師は
知力や才能は伸ばせると信じており
学ぶプロセスも大切にする
教師が生徒に優劣の評価を下していると
生徒は努力を拒むことで
教師の邪魔をしようとする
けれども学校は
自分のためにある
自分を成長させてくれるところだとわかれば
そんなことはしなくなる
ある女性が論文を提出した時
ひどく酷評を受けていた
そこで私は 彼女のマインドセットを変えようとしてこういった
ダメと言われたのは
あなたではなくて
論文の方ですよ論文を批判するのが編集委員の仕事なんですから
隅々まで粗探しをするのが
彼らの仕事
批判から学んでより良い論文にするのが
あなたの仕事
彼女は数時間で論文を書き直し
今度はすんなり受理された
彼女はその時のことを思い返してこう語る
あれ以来
自分自身に評価が下されたとは思わなくなりました
批判を受けたらいつもそれがあの人たちの仕事なのだからと
自分に言い聞かせてすぐに自分の仕事に取り掛かるんです
