千葉県にある350年続く
老舗の造り酒屋「寺田本家」
23代目当主、寺田啓佐さんの
当主になってからの話です。
この本は、非常にいろいろなことを教えてくれています。
まず一つが、日本酒のできる過程を知れたのが面白かった。
私も日本酒を飲むのですが、
造り方によって、日本酒の銘柄や名前が変わってくる。
たとえば、一般的な日本酒は「アルコールが添加」されています。
さらに甘味料が加えられているからベタベタしていたり、悪酔いや二日酔いしやすかったりなど。
普通は知ることのない、日本酒の裏側を知ることができます。
しかし、この本の本質は
サブタイトルにもあるように
「人間の生き方」を主題にされています。
ではなぜ、著者が「人間の生き方」を考えるようになったのか…
それは、当初、経営が赤字でストレスや食習慣も祟って、
著者が腸が腐る病気を経験してから始まりました。
それきっかけとなり、人生観が変わり
本当によい日本酒を造りたい、体にいい日本酒を造りたいということで、お米は無農薬を使い、
さらに(一般的な酒蔵では、人口発酵が当たり前のようですが)自然発酵に舵を切り替えたのです。
しかし、それが口コミをよび、令和の今となってもつづく成功を納めました。
ちなみに、「酒は百薬の長」と言われますが、
それは、無添加であり、人口発酵による賜物のようです。
実際に寺田啓佐さんのお酒を飲んで、
血糖値が下がったほか多数の口コミがあいついだようです。
なぜ、寺田さんがその境地に立てたのか…は
それは、何を隠そう 日本酒造りにかかせない発酵がキーワードとなっています。
ただのサクセスストーリーではなく、
まさに「生き方」を考えさせられる一冊でした。
以下、著書の気になった点をメモしています。
・平和・健康・幸福ですらも、微生物が鍵を握っている
・日本酒の原料は、米、米麹、水この3つのみで原材料表示されているものが純米酒だった。
しかし、戦争によるコメ不足により、アルコールを添加するようになった。しかし、これだと味も辛くなる。原材料表示に醸造アルコールと書かれていたら、それはアルコール添加を意味する。
添加物入りの日本酒は、悪酔い・二日酔いする、べたつく(甘味料も添加されているから)
大吟醸とは
日本酒は、玄米の外側を何%削っているかによって呼び方が変わるが、
大吟醸は、玄米の外側を50%も削るという贅沢品、かつ米の中心だけを浸かっている。
大吟醸を含む吟醸酒は、フルーティーであり淡麗な飲み口。
大吟醸と書かれ、品名に「醸造アルコール」と書かれている場合は、
アルコール添加され、かつ50%削ったお酒。
純米大吟醸と書かれていたなら、それはアルコール添加されず、かつ50%削ったお酒
発酵も腐敗も同じ、微生物による変化
ただし、人間にとって有益なら発酵
人間にとって有害なら腐敗
そして、発酵すると腐らない
発酵が腐敗を寄せ付けない
これは人間の気持ちにも当てはまる
(心が腐るという表現もある)
腐敗した気持ちは、病気・失敗・苦悩・災いの源を引き寄せ
発酵した気持ちは、平安・幸せを引き寄せる
寺田さんの父親は、
自分の利益や欲を捨てたら人間は救われるといった。
発酵は、コウジカビと呼ばれる微生物が
米のデンプンを糖に変える
また、酵母と呼ばれる微生物が
糖をアルコールに変える
米麹ができるには
米を蒸して、麹をくわえると米麹になる
日本酒をよく飲む人は、飲まない人より長命というデータあり
また、ガンにかかる率が低くなった
また、血行をよくして、血圧低下、善玉コレステロール増加
血糖値の上昇
医学博士「滝沢行雄」の研究
人のがん細胞に薄めた純米酒をたらすと90%以上が変形、または死亡
愛媛大学 奥田拓道 教授
日本酒の中に、糖尿病を予防するインスリン様物質がある
また、癌細胞の増殖を抑制する、ナチュラルキラー細胞活性促進物質もある
京都大学 志水彰史 教授
日本酒による うつ病の改善効果
各研究者から、高血圧、血栓、動脈硬化、骨粗鬆症、アトピー、シミ、保湿に効果あり
細菌はカビの一種
本来は、酒蔵のあちこちにいる菌は、酒を作る立役者
火落菌は日本酒だけに存在する菌で、酒を台無しにする菌とされてきたが、寺田本家の酒には火落菌も含まれている。
火落ち菌は、乳酸菌の一種なので、人間に害なくむしろ健康効果がある。
火落ち菌が酒に入ると、白く濁ったり、酸味がでることから、嫌われ続けてきただけであり、
「本来の自然のまま」で制作してきた寺田本家は、そこをうまく活用することにより、体に良い酒として認知され、現在でもうれるお酒となっている。
ウイルス
細菌
乳酸菌
麹カビ(みそ・しょうゆ)
酵母菌(パン)
納豆菌
大腸菌(人間の腸にもいる)
常在菌(皮膚)
これらも微生物
ビールや洋酒は、酵母菌のみに対して対応
日本酒はさまざまな菌が対応する
そして、日本酒の菌が出すものにアミノ酸・有機酸・多糖類・ビタミンなどがあり、これらは抗酸化物質として知られるつまり、体にいい
日本中のほとんどの酒造では、速醸造り
(これは、人工的な酵母などを使い、早くできる)
酵母づくりの初期段階で石油から作られた合成乳酸を使う
すると雑菌は皆死滅し、安定した酒造りができる
その後、人工的にコハク酸、協会酵母を入れて、人工的に発酵
しかし、寺田本家では、味や健康を意識して、純米酒にこだわっている
発酵のための環境を整えるのにもっとも影響を及ぼすもの
それは人間の言葉や意識かもしれない
儲けよう、利益を得ようという意識と
一方で、皆さんの役に立つようにという意識などが
これらに呼応して微生物が反応する(発酵の仕方がかわる)
・マクロビオティックとは玄米菜食のこと
一物全体食とは、皮も葉もすべていただく
(大根の葉や、ごぼうの皮など)
マクガバンレポートによれば現代人の病は食源病
動物性タンパク質は、腸内細菌のバランスを崩す
砂糖も、腐敗菌を増殖
微生物のバランスが整えば、排泄機能が上がり、毒素が分解され
血液も浄化され、血管が掃除される
長寿村でしられる山梨県のが
長寿の理由は、自分の畑で取れた野菜・穀物をよく食べて
粗食で、酒まんじゅうも食べる(発酵食品)
パキスタンのフンザが長寿で知られるが、ここでは昔も今も
玄麦パンが主食
フンザの青年が寺田本家に来て、酵母を味見したところ
「同じものをフンザのどこの家でも飲んでる」と行った
穀類の発酵飲料を飲んでいるらしい
・競争よりも共生
微生物が自ら楽しく働いている
これを人に当てはめると、
生命の赴くまま、自分にとって最も快い選択をしていくことが実は自分を活かす最良の生き方では?
・微生物の世界では「やられて」という表現をするが、寺田さんは「バトンタッチ」に言い換えている。
Aという微生物からBにバトンタッチ
これは相互扶助の考え方
・炭のすごい秘密
1000度前後で木を炭化させ、極陽性化されrた炭の表面には、陰陽の引き合いで自然とマイナス電子が帯電する
(環境が)マイナスイオンで満たされることになる
マイナスイオンの効果は、
遠赤外線効果
湿度調節
消臭
電磁波防止
中国 湖南省 約2100年前のマオタイ古墳があり、
そこでは約5トンもの炭に囲まれているが、
遺体が腐らずに安置されている
遺体の腹の回虫が生きていた
さらに遺体の胃の中にあった瓜のタネをまいたら、芽がでてきた
炭には無数の穴があり
1グラムの炭の、内部表面積は、テニスコートの広さほどある
ここに電子が集まり、地球の遠心力で徐々に広がり、磁場勢力が広がる
・マイナスイオンは、すべての生物物質に還元される
還元されたら酸化を抑制
人体への酸化は、疲れやすく、老化、病気、植物は腐る
抗酸化はその逆(体にいい)
寺田本家は、360度 炭をいたるところに置いていて
磁場調整によって、腐敗菌を抑え、発酵菌をすみやすくしている
乳酸菌の増加には、マイナスイオンを必要とする
・カタカムナ文献
太古から密かに伝えられてきた謎の文献
3万~5万年前の日本人が直感した宇宙や物質の構造や
生命の本質などが書かれている科学書
楢崎皐月(ならさきこうげつ)さんは、このカタカムナを発見したとされる人。
電流地がよい場所をイヤシロチ悪いところをケカレチと言い
、イヤシロチでは、人や動物の健康状態がよく
草木・農作物がよく育ち
建物が長持ちして、工場の稼働率が高くなり
商売も繁盛する
ケカレチは、反対のことが怒るちなみにケカレチからイヤシロチへかえるには、炭の埋設が必要
・寺田さんがインドで感じたこと
どの家にも信仰があった
信仰のあるところに愛があり
愛がある所に平和があり
平和のあるところに神があり
神があるところに自分の喜びがある
・一燈園(無所有奉仕の生活に共鳴した人たちの集まり)
そこで石川洋さんにあう
石川さんは、下坐の祈りとして、人の家のトイレ掃除を素手でしていた
そんな石川さんの自戒として次のことがある
つらいことが多いのは感謝をしないから
苦しいことが多いのは、自分に甘えがあるから
心配が多いのは、今を懸命に生きてないから
行き詰まりが多いのは、自分が裸になれないから
さらに「感謝にまさる能力なし」といった
いいことも、悪いことも何があっても
感謝につなげていく生き方
病気も自己も自分がしてきたことの償い
チャラにできたという考え
・村上光照和尚
「大切なことは、自分を見ることに尽きる
人を攻めたりする暇なんてない
自分をよく見たら、むさぼる、腹を立てるとらわれる
という煩悩ばかり自分みたいなつまらないものに
何ができるかってことに気づく」
そういう心になればどこでも楽土になる
・著者の宇宙法則
母親が赤ん坊にお乳をあげるように
取ろうと思わなくても与えられる世界がある
逆は、他人から取ることばかりを考えている世界
その世界では、不平不満/愚痴・文句が絶えず
トラブル続き、本来の道から外れる
「持つ、つかむ、取る、放さない」によって
災い、苦悩、病気をよせて
「与える、放す、つかまない、吐き出す」によって
幸せにつながる
持っている知恵、力、お金、親切、思いやりを空っぽになるまで出し切れば、必要なものはひとりでにはいってくる
玄米の栄養は、食物繊維、ビタミン・ミネラル・フィチン酸(毒素排出)
なぜ、一般的な日本酒作りでは、胚芽を削るのか?
それは、米の胚芽や、表層部に含まれる
タンパク質、脂肪、灰分、ビタミンなどが、
清酒の味、香りを悪くする…雑味が増すとされるから
・口嚙みの酒
人がご飯を噛んで、吐き出したものが酒になる
唾液に含まれるアミラーゼがデンプンを糖化
古くでは神社で巫女さんがしていた。
嚙み酒から「かもす」という言葉もでたらしい
ちなみに、男が噛んだら発酵せずに腐った。
男と女では役割が違うようだ
1 自分らしく
自分を好きになり、自分のために生きる。
我欲ではなく、周りと調和して生きる
役割使命により自分の命をよりよく生かしていく
2 楽しく
自分が信じたこと、心から好きなことを、楽しんでいくこと。
何かをする時に「喜んでさせていただく」というのも楽しんでに含まれる
人のために楽しんでできたら、嫌なことはなくなる
3仲良く
争わないこと。勝たないこと
・自然に
微生物たちが自然に赴くままに素直に進むことでうまくいくように、人も自然に任せればうまくいく。
また彼ら微生物はなにも求めない
人は求めすぎる、お金、地位、名誉、これらを求めず自然に任さればうまくいく
・寺田本家の酒「むすひ」には
そこの蔵でも恐れられた火落菌が存在する
それでも腐らない。火落菌は乳酸菌の一種
・著者は、菌は神さまの使いではと考えている
なぜなら、彼らは自分らしく生き、仲良く働き、発酵までしてくれる
それを教えに来たのではないか?
・悪玉菌が全くいなくなればいいというわけでもない
役割がある
・皮膚常在菌は、1平方センチメートルあたりに
約100万個も存在している
常在菌が皮脂を分解し、pHを弱酸性に調節するから
病原細菌が暴れるのを防いでくれる
抗生物質の台頭は、確かに感染症を防いだが
今度は、耐性菌が出てきた
この耐性菌が、院内感染症、術後感染症を引き起こす原因の一つ
O157は、本来生命力が弱い菌なのに、
発病する人、しない人にわかれる
その差は、発病する人は体内が清潔すぎる
つまり、O157を排除する腸内細菌がいない
免疫力があれば発病しない
・中村医師いわく
自然醸造で手間ひまかけて発酵熟成したものは、腸の機能を活性化し、副交感神経を刺激し、血流を良くする
発芽玄米種「むすひ」を販売して喜びのFAX、メールが届くようになった。内容は血糖値が下がったというものが多数。
その口コミから、雑誌の依頼がきた。
雑誌に掲載されたことで、爆発的に売れた
その口コミで言われたことは
血圧低下、便通改善、花粉症改善、体が温まる、腰痛改善、眠れる
人間が良質な発酵食品を食べると。
腸内環境を整えればどんな病気も治るようにどんな問題も発酵によって食い止められる
腐敗型から発酵型へ変化させていけばいい。
そして「よくなる」には、一度悪くなるという法則があることもある。
一度腐敗した状態も発酵のために必要だったと燃える時が来る
だから今の腐敗を「良かったね」と受け入れ、全てはいいことなのだと思いきればすぐに発酵の道をたどることができる
それから後は、どんどん発酵がすすんでいく、何もかもが良くなっていく
農業、化学肥料での農業は、
生態系を狂わす
作物も生命力がない
収穫も一時的にはなんとかなるが
永続的には繋がらない
・負けてはならぬ、勝たねばならぬとマインドコントロールされてきた
・糞尿は3年たつと(肥溜めにいれて)色もにおいもなくなる
発酵が極まると、無味無臭になる
・忘己利他(もうこりた)
仏教の言葉であり、己を忘れて、他を利するの意味
これすなわちブッダの言う菩薩行
菩薩行とは、人様のために尽くし行を積むこと
・マザー・テレサの言葉
愛の反対は憎しみではなく、無関心
商売なら楽しく働いているのを、お見せするのがお店
・昔の人は腸の状態をわかっていたから次の言葉ができた
腹が立つ
腹の虫がおさまらない
腹黒い
腹のできた人
腹の座った人
・便は食べ物のカスと思ってるかも知れないが、
半分以上は、菌の死骸、もしくは菌そのもの
【うれしき】
1忘己利他
2みんなが豊かになる
そうなって初めて自分も豊かになる
自分だけが良くなることが豊かになることではないし、それは決して嬉しいわけじゃないということは誰だって分かっているでも腐敗社会の中で、いつの間にか「自分だけが」という生き方になってしまっている。
腸を腐らせる前の自分がそうだったように、みんなが豊かになれば、自分も豊かになるということを気づかなくなっている
3無条件に与える つくす
宇宙エネルギーを取り込むには、空っぽになるということ
これが発酵につながり、自分の喜びに繋がる
4 損をしても徳を積む
損得の尺度ではかると損をしてしまうことでも、そういうことは相手を喜ばすこととなり、イコール徳を積むことになる
5多種多様な力
一人ひとりのちからが多ければ多いほど、たくさんのことなったものがおければ多いほど、大きな力になる
多種多少な微生物から教えられた
人間関係も好き嫌いしないことが大事
6仲良くする
微生物がお手本
助け合い支え合う、相互扶助の世界
7 生命の結び愛
人間関係を損得で見るな
お金にならない人と付き合わないという選択は腐敗
8 徹底していく
自分の信じた道を徹底していくこと
自分意外には徹底は矯正しない
9変化する
発酵とは変化すること
10調和と愛
許しっぱなしの世界
逆の世界は不調和とエゴ
これは腐敗
【楽しき】
1楽しく働く
楽しく働いているところに宇宙からのエネルギーがいただける
2命をよりよく活かす
3私利私欲を捨てる
本当の夢や希望というのは私利私欲を捨てた時に初めて叶えられる
欲張っている時は決してうまくいかない
4
お金も大切
これは「お金が大切」とは違う
また、精神世界にはまりお金を無視する人がいるが、そうでもなく
お金との関わりのなかでどう生きていくかということ。
5適度に質素
6素人の感性
自分たちのように他業界から入ってきたもののほうが、酒を蘇らせるチャンスを作ったり、新しい発想の切り口を見つけたりなど。
専門家の知識は、だんだん枝葉にいきがち
本質を見失わない素人の感性を大事にしたらうまくいく
7掟や常識を破る
8自分の持ち駒、持ち味を使う
自分の長所、持ち味をサイダイン源に伸ばす
自分が持っていないのは、人が持っているからそれでいい
9順風に乗る
逆風で努力しても体力を消耗するだけ、一向に進まない
そんな時は無理をしない
追い風のときが来るからその時まで待つ
【ありがたき】
1無限に感謝する
どこまでも何にでも感謝する。
これが究極の発酵へ向かう方法
感謝を忘れていたとき、いいことなど巡ってこなかった
感謝を始めたら、どんどん楽しいことが起こってきた
2 神意に沿う
神さまのお手伝いをしているという意識、
人に喜ばれること
3自然に学ぶ
自然はどうなっているのかを見ることが、人間の生き方にヒントを与えてくれる
野生で生きて 精神病にかかる野生動物は皆無
4素直に見る
素直に見ないで自分の都合のいいように見るのはだめ
5プラスの言葉
6勇気、決断、実行
7信用、信頼
8トラブルは自分の責任
人を責めない
9決断は自分一人
