著者の藤田紘一郎先生は、
お腹にサナダムシを飼っていた人として有名な医者です。
この本ではなかったですが、別の本で
なんでもコンビニでトイレを借りたときに、便をしようとしたら、肛門からサナダムシが出そうになって、食い止めて
戻るのを待っていたら、1時間ほどトイレにこもることになり、警察を呼ばれたとか。
話は戻りますが、そんな藤田先生は、
日本の清潔思考を、「行きすぎだ」と苦言を呈しています。
それは、単なるモラルだけの話ではなく、実際に、菌をなくすことが、日本人の免疫力低下に繋がるからです。
(そのメカニズムは著書内で解説されています)
藤田先生は、このまま清潔思考が続けば、人類は100年と持たないかも知れないと、危惧されています。
それほど、免疫力と私たちが日々ふれる、微生物とは関係が深いようです。
現代人に、アレルギー、花粉症、気管支喘息が増えだしたのも、清潔思考と関係が深いと指摘されています。
私たちは、除菌が当たり前の意識となっていますが、実は、盲目的なのかもしれません。
うまく共生の意識が増えるほうが、かえっていいのかもしれませんね。
以下、メモした部分です。
江戸時代に来日した欧米人の多くは、町の清潔さに驚嘆した
京都、六波羅にて、日本最初の人体解剖を行ったのが山脇東洋(医者)
腹痛の患者に「三味鷓鴣菜湯(さんみしゃこさいとう)を飲ませて、虫を出した
・日本人の回虫、感染率は
江戸から第二次世界大戦にかけては、50%にも及ぶ。
その理由は、江戸時代ではし尿を、有機肥料として使っていたから
・寄生虫はIGE抗体を人体に作らせる働きがある。しかしウイルス、細菌ではそのようなことはおきない
・高温多湿の日本に、住宅の密閉化、カーペットの導入が、ダニ、カビの棲家を与えた。
・藤田紘一郎先生のお便りにて
寄生虫を入れるのは怖い。
しかし「少し嫌だな」と思うところに本当のものや、価値のあるものがあるような気がしてきた
・人の腸は、善玉菌だけでは機能しない。悪玉菌も必要であり、バランスが大事
・アメリカで大腸菌を飲むことが検討されている。
令和においてはアメリカにおいて、遺伝子操作によりアンモニアを吸収するよう改良された大腸菌(E. coli)を経口投与し、尿素回路異常症などの代謝疾患を治療する「生きたバイオ療法製品(Live Biotherapeutic Products)」の安全性試験が実施されています。
・東京の女子校で、清潔思考から
洋式トイレをすべて和式に変えたとか。
おしりをつけたくないから
・MRSAは、日本語で「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」の毒性は、黄色ブドウ球菌と変わらない(黄色ブドウ球菌は、皮膚の常在菌でもある)
人が保菌しても問題ないが、手術後や免疫力が低下している人が感染すると問題になる。
・TOTOは、1997念に、抗菌加工した便器、洗面台の製造、販売を中止した
(と、著書には書いてあったが、現時点では販売されているはず。当時から事情が変わったのかも)
・細菌と細菌の間では、獲得した耐性遺伝子の受け渡しが起こる
・ペットが原因で起こる感染病は大きくわけて2つ、
ペットから直接伝染るもので、人畜共通感染症と呼ばれる
もう一つは、ペットの毛や、フンからの感染。ちなみにいずれにしもて、人への感染率はそれほど高くはない
コンパニオンアニマル(伴侶動物)とは、犬や猫など、単なる愛玩目的や所有物(ペット)としてではなく、家族やパートナーとして人間と密接な絆を持って生活する動物のことです。1980年代頃から使われ始めた概念で、心の支えや癒しを与え、共生・対等な関係にある存在を指します。
・人畜共通感染症のうち、寄生虫が60%を閉める
その寄生虫にとって、人間は好適な宿主ではない。なぜなら、親虫になれないから。卵は生まない
幼虫のまま、体内をぐるぐる回ることになる(幼虫移行症という)
肝臓に以降すると、発熱、せき、土を食べたがるなどの症状がでることも。
極稀に、目に移行して、視力障害も起こる。
・トキソプラズマは、成人の20%に感染している原虫。
症状がなく、普段は筋肉内に存在しているので、とくに問題ない。
しかし、妊婦が、初感染した場合は、流産や死産の可能性がある。
感染した40%が胎児に移行し、そこから20%が、障害児になる可能性がある。
トキソプラズマの最終棲家が、ねこ
東京のねこ約1%がトキソプラズマを持っているが、現在は減っているようだ(子猫のみ)
またトキソプラズマは、豚肉、羊肉の生食でも感染するおそれあり。
・カッコウは自分の卵を他にまかせる「托卵」
・オウム病は、細菌よりも小さい、クラミジアから感染。インコ、カナリアなどの小鳥から感染する。
なので、小鳥と口移しはしてはいけない。
・ねこのひっかき病というのがあり、引っかき傷から感染し、人間にのみ発症。とくに小児に多い。
2~3か月で完治(ねこのみが影響する)
・ペット由来の感染症は慢性化する。
免疫力が下がっていると長引き、不定愁訴が多い。
・おたふく風邪は、正式名称が流行性耳下腺炎(ウイルス血症をおこす)
(一般的な風邪は、ウイルスの上気道感染であり、局部にとどまっている。一方で、ウイルス血症となると、血流内にウイルスが入り、全身を巡っている状態)
おたふく風邪は、終生免疫(免疫が一生涯続く)
おたふく風邪が、大人になってから感染すると、症状もひどく、睾丸や卵巣の炎症を伴う
・大人で重症化するものに、麻疹(はしか)、みずぼうそう、などがある。
海外旅行でかかることがしばしば
・風疹も子供の時での感染は大したことないが、妊婦がかかると、奇形児がうまれるリスクがある
・キッス病 正式名称は伝染性単核球症で、EBウイルスが原因
日本は昔、EBウイルスに100%の感染率だった。
無菌室化により、なくなったが
現代では、海外でキッスしてうつされることがしばしば。
中年以降で初感染した場合、慢性疲労症候群と似たような症状を発症し、半年以上続く
・抗菌処理されたカテーテルでは、ショック症状を起こすことがある。
抗菌剤へのアレルギーから
・安保徹教授によると、抗菌グッズによって皮膚常在菌が減ると、体内の白血球がそれらを攻撃して、多量の活性酸素を生み出し、その結果、皮膚が傷害される。
・日本はダブル洗顔(クレンジングから洗顔)
欧米はシングル洗顔(どちらかのみ)
・海外から輸入したミネラルウォーターは、自然に湧き出たものを指し、それを殺菌処理すれば、それはもはやミネラルウォーターとは呼ばない
・フランスミネラルウォーターメーカーのペリエの研究室長
飲料水に菌が入っていたと大騒ぎしているが、細菌は口内、腸内、空気中にも存在している。
その考えだと
日本の皆さんは、息をしてはいけないことになるのではと苦言を呈した。
WHOが定めて水質基準では、ヨーロッパに老いて、大腸菌群の混入は100回中、5回以内なら許される
※これは藤田紘一郎先生の解釈の違いによる指摘もあったと著者内で言及されていた
・アフリカ、スーダン(遊牧民)では牛の糞を乾燥させて燃料に使っている。
この際に発せられる煙は、「ハマダラカ」を寄せ付けない。
アフリカでは、蚊を媒介するマラリアが危険なためでもある。
また、牛がおしっこする際に、頭を洗ったりするそう。
尿は出たばかりなら、96%が水分であり汚くはないという見方もある
・米国の先住民では、尿をうがい水として使うところもある
・自己臭症(心の病気)
自分のニオイが気になる
・汗腺は2つで、エクリン腺(匂わない、体温調節)
アポクリン腺(ほぼ匂わない、多少のアンモニア臭のみ。ただそれを好む菌と反応することでニオイがでる)
アポクリン腺は、性的興奮や、緊張時に出やすい
・青木淳一教授
人にしか寄生しないダニは、ヒゼンダニ、ニキビダニ、それ以外は自然でひっそり暮らしている
・食品工場で、過度に防腐剤、殺菌剤が使われることで、近辺の川を化学物質で汚染する。結果、動物性プランクトンを殺してしまい、それがドブ川になる原因に。
・防腐剤、殺菌剤入の食事ばかりする日本人は死体がくさらない
