親切は驚くほど体にいいを読んだ感想

感想

この本は、まず親切をすることによって、
私たちの体に起こる変化を脳科学により
明確に具体的に教えてくれています。

それらのメリットを知れば、もう親切をせずにはいられなくなります。
とりわけ
私が、とても勉強になったのは、ミラーニューロンの存在ですね。
ミラーニューロンとは、他者の行為を見ているだけで、
「わたし」の脳の中でマネをする(同じ反応をする)細胞があるのだとか。
さらに、行動だけではなく思考までもマネしているとしたら…

人間関係や、感謝、健康を説明するのに、とても説得力のあるキーワードとなりました。

さて、本の前半では、なぜ親切が体にいいのかが説明され、
後半では、自分に対しての心の持ち方のテクニックを、うまく教えてもらっているようでした。
まるで、名心理カウンセラーに相談しているかのような心地よささえ覚えます。

心が癒されながら、納得しながらも
「明日から、絶対親切にしよう」と思える力を与えてくれた一冊です。

以下、メモしたところです↓

親切をすることは「自分は後回し」「損るのでは」と思いがち、しかしそんなことはまったくなく、自分に多大なメリットをもたらす。

現代社会において、人々は自分のことしか考えなくなってしまい、知らない人の役に立とうとする純粋な喜びを忘れてしまった

噂話の研究において、人の噂話をするとき、最も話題にされやすいテーマは、その人が「親切かどうか」。つまり親切は私たちの生活に潤滑油となってくれる

2006、幸福研究ジャーナルにて119人の日本人を対象にした研究
親切行為を数えるだけで幸福度が増す

ヘルパーズハイ、米国、3296人 95%
「人助けをすると、気分が良くなった」と答えた。さらにそのうちの53%が「ものの見方」が楽観的に変わったと答えた。

ボランティアの習慣がある人は、幸福感、人生の満足度、自尊心、人生をコントロールできている間隔、うつへの耐性が改善した

著者の友人マーガレットは、自殺未遂が絶えなかった。
そこで(笑いの治療法として有名な)パーチアダムス医師に手紙を出した。
すぐにFAXが戻ってきて、そこにはこう書いてあった。
「外に出て人の役に立つことをしてみてください。気持ちが軽くなりますよ」
結果、彼女のうつは治った。著書は、この方法がどんな人でも有効かはわからないというが、やってみる価値はあるという

テキサス大学 2003年 3671人に心と健康の調査をした
ボランティアをした人は、しなかった人よりもうつ症状がすくない

12ステップの禁酒プログラムでは、最期の項目に、「他の患者を助ける」とある。
これには「我慢能力が高まる」だけでなく「気分が良くなるので、酒が不要になる」という効能がある

親切は、体に良い脳内麻薬が分泌される(主にはセロトニン、オキシトシンなど)

親切をすると、痛みが消えるこれは、エンドルフィンのおかげと考えられる。2002ボストン大学にて慢性腰痛の患者を助けると鎮痛効果が得られた。寿命も伸びた

2009 ノーベル賞受賞者のエリザベスブラックバーン博士は、DNAの末端構造テロメアを発見(寿命と密接がある)

ボランティアをしている人は、そうでない人に比べ寿命が44%も高くなった

親切は人に伝わる。
親切な人のそばにいるだけで、自分も親切になって健康になっていく。
テレビ、メディアを通じても同じ
例えば、マザーテレサ効果があげられる
ハーバード大学にて、マザーテレサのいたわる動画50分を学生に見せた後、唾液を取って免疫グロブリンAを調べたら増えていた。

日常に感謝し、幸福感を持っている人ほど、経済的に豊かになりやすいという研究あり
大学生に幸福度の自己評価をさせて、16年後に収入を調べたら、
その差が平均で約300万の年収に違いが出た。

親切にしなきゃという思考によってかえって疲れると思うかも知れません。しかし、心配ない
なぜなら、脳そのものが親切する構造に変化する。
私たち脳は思考、行動次第で脳には物理的な変化が起こる(神経可塑性)
筋肉を動かしただけで、脳は変化する
小指を動かすことを1-2時間して、MRIでみると、実際に変化がみられる。
それだけでなく、「想像するだけで」も変化したことがMRIでわかった
小指を1-2時間動かすことをイメージしただけで。
変えられるのは、運動だけでなく
ひらめき、意欲、愛情、恐れ、願望、夢、動きのクセ(回路と呼ばれることも)

親切行動も、親切心も強化されていく、つまり、ますます親切したくなるという好循環がある

中国の収容所に20年囚われたチベット僧がいる。拷問まで受けていた。 (政治的理由?)
一番つらかった出来事で答えたのは「肉体的苦痛や、隔離された不安よりも、看守に慈悲の心がなくなることが恐ろしかった」

(慈悲で)心が軽くなる方法
理不尽に怒鳴られたとき、憎しみで返すのではなく、相手の人の抱える痛みに目を向ける「よほど嫌なことがあったのだろう」すると自分の心が軽くなっている

チベット僧たちの脳をMRIで調べた研究では「情の感情に関係する左前頭葉が大きく発達していた」
研究を担当した心理学者が、機械が壊れているのではないかと思ったほど、脳の活動レベルが高かった

情けは、共感から生まれる
共感は他者に心を寄せ、その人の気持ちを理解すること
情けは、そのような悩み苦しみから、救ってあげたいという気持ち
よって、他人をいたわるにはまず共感から
共感力を高めると、「情け」が働き、情けを覚えると親切ができるという自然な流れ


人はもともと共感が備わっている。
苦しんでいる人を見ると、脳の共感回路が働く
その理由は、共感回路は、は、自分のことか、人のことかを区別できない

ミラーニューロンという細胞がある
他者の動きや表情に同調する
人が手を動かしているのを見ると、このミラーニューロンが働き、同じ神経が活性化する
脳卒中の人にも利用されたリハビリがあり、結果は良好とのこと。
楽しげな人が部屋に入ってきただけで、その場の雰囲気が変わるのは、その人の表情から共感回路が働いて同じ感情がわくから。

夫婦で手に電気ショックを与える研究にて、パートナーへの電気ショックでも、自分の感情に関する脳の部分は同じように働いていた。
これは共感を意味する
また、飢えた子どもの映像を見たとき辛くなるのは共感。

ウィスコンシン大学、瞑想の熟練者と、初心者の研究にて、気持ちが明るくなる、暗くなる音を聞かせたところ、いずれの場合も、熟練者に目立った反応があった。
瞑想によって、共感の回路が鍛えられたことを意味する

瞑想の効果


共感力アップ
ストレス下がる
緊張下がる
免疫正常化
心臓正常化
痛み低下
老化防止
精神状態全般の改善
これらが研究でわかっている

慈悲の瞑想(メッタ)のやり方


椅子にゆったり腰掛け、呼吸に意識を集中する
ゆっくりと規則正しい呼吸を心がける
大切な人を思い浮かべ、その人が健康になり、苦しみから解放されるよう、心から祈る
・あなたが健康になりますように。あなたが幸せになりますように。あなたに安らぎが訪れますようにと声に出して唱えてもいいでしょう
自分のことも忘れてはいけません同じように祈り唱えましょう

情けの心を持つことで
マイナスの感情を捨てることができる
プラス健康の改善

慈悲の瞑想を6週間行ったグループでは、ストレスが低く、免疫もアップした

登山ツアー(ペルー4200m)にて、運び屋に水とコカの葉を上げれば上げるほど、力が湧いた。
自分に必要だと思ったものをあげたことで、必要ではなくなった

迷走神経の活動が高いと、ストレスに対処しやすい
心拍数が抑えられ、血圧が下がり、リラックするためと考えられている。
情け深い人ほど、迷走神経が良く働いているという報告もある

瞑想によって、炎症性サイトカインのインターロイキン6が減少

ケガ、細菌感染時に、サイトカインが集まってくる
サイトカインには
炎症性サイトカイン
抗炎症性サイトカインとある。
この2つのバランスが良ければ、回復に向かうが、バランスが悪いと問題が起こる
炎症性サイトカインが多すぎると余剰分が血流に乗って全身に広がり、臓器や血液にダメージを与える
炎症性サイトカインを増やしすぎる原因が長期ストレス、食事バランス、不摂生な生活
反対に抗炎症性サイトカインが多すぎても、面気力を下げてしまう。
この両者のバランスのためには、迷走神経(副交感神経)が重要
迷走神経を活性化させるには、情けを養う訓練がよい

炎症性サイトカインの過剰は
ガン
心臓病
リウマチ
動脈硬化
花粉症
糖尿病
虚弱体質
老化
認知症
この他の意見として、ほぼすべての病気の引き金になる可能性があるといわれている

迷走神経を活性化させるには
瞑想
ヨガ
祈り
太極拳
慈悲の心
鍼灸

迷走神経は副交感神経の主体となる神経
思考、感情が、細胞や遺伝子のスイッチをオンオフにする。
思考や感情とは、好きや怖いなど、その影響が毎日24h影響している。
ストレスが不調と繋がるのも、「損傷の回復」をオフにするから。

オキシトシンを増やしてくれるもの
つながり(ペットも可能)
恋愛感情
人への親切
セックス

オキシトシンで、人を信じやすくなる
(信頼ゲームで証明された)

人を信じる人ほど、幸せになる理由として
人を好意的(信じる)に見る人ほどオキシトシンが高いから。
オキシトシンの恩恵によって、幸せになる。
(人を信じられず、何事も疑いながら生きるのとどちらが幸せかは一目瞭然)

経済学の教科書に書いてあるのは
「人間は本来、人を信じない利己的な生き物だ。故に他者の感情に配慮せず、自分の利益を追求する」

作家ヘンリー・ジェームス
人生で大事なことは3つある
①に親切 ②に親切 ③に親切
人間関係を良くしていくといろんなメリットがあるから

オキシトシンには、恐怖・不安を抑える働きがある
ある顔写真をみて、電気を流す実験をしたら、扁桃体(不安・恐怖を司る)が興奮したことがMRIでわかった。
その後、オキシトシンと食塩水を顔に噴霧して再度写真を見てもらい、MRIで検査したら、
オキシトシンでは、好感を持ち、扁桃体も反応しなかった
食塩水では、同じ結果
他にも、オキシトシンには、知らない人が魅力的に見える
・相手の感情を正確に読み取れる
・他者の顔を覚えやすくなる
という結果がある

オキシトシン その他の効果
・消化を助ける
炎症を抑える

オキシトシンの増やし方
親切をする
感動する
感情を表に出す
マッサージを受ける
パートナーと支えあう
スキンシップ
ハグ
ペットを撫でる

40の親切行動


お年寄りの荷物を持って上げる
レジで急いでいる人に順番を譲ってあげる
人を褒める
店員さんにありがとうなど声をかける
運転中に割り込みされそうになったときに、笑顔で手を振りどうぞと促す
かつてお世話になった恩師に感謝の手紙をおくる
友人や兄弟の子どもを預かってあげる
慈善団体に参加してボランティアをする
献血する
該当で、冊子を配っている人がいたら、微笑んで受け取り、ありがとうございます。読ませてもらいますと言う
バスや電車でお年寄りに席を譲る
困っている人の相談に乗る
寄付をする
恵まれない子どもへのフォスターペアレントになって金銭的に支援する
孤児を養子や里子にする
新聞の投書欄などに人々を励ますメッセージを送る
特に理由がなくてもハグをする
誰かに何かを買ってあげる
お金で苦労している人に昼食や夕食をおごる
誕生日に電話をかけ「ハッピーバースデー」という
インターネットの宅配サービスを使い、家族にまとまった食料品を送る
恩がある人に感謝の手紙を書き、直接あって読み上げる
職場でコーヒーを取ってくるときに他の人に声をかけたり、いきなり持ってきて渡してみる
お世話になった取引先にチョコレートを送る
お年寄りに花を贈る
お年寄りの家を訪ねて話し相手になる
大切な人や友人が望んでいることを聞き出して、かなえてあげる
人に本を贈る
人の服装を褒める
頑張っている人のためにパーティーを開く
お年寄りの家を訪ねて庭をキレイにする
買い物に行けない人のために、代わりにいってあげる
息抜きが必要な人を誘ってパーッと遊ぶ
会社に入ってきた新人や近所に越してきた人を昼食に誘う
後ろの人のためにドアをおさえる
誰かのために詩を書いたり歌をつくる
youtubeでおもしろ動画、感動動画を、元気のない人に教える
誰かが苦手にしていることを代わりにやってあげる
大切な人のために朝食をつくってあげる
親切にされたら自分も親切にして、親切の輪を広げる

心臓病で、余命に影響をもたらしたのは、1位は病気の重さだが、2位はペットが居るかどうか

ハーバード大学、老人ホームにて、植木のお世話をさせたら死亡率が下がった(オキシトシンが関係)

ロゼト効果
アメリカ ペンシルベニア州
1935-1985 50年にわたり
心臓病にかからない町と言われた
他の街よりも、心臓病が半分いかだった
理由として、住民はよく飲食をともにして、年寄りが子どもたちの面倒を見たり、つながりが深く、近隣でも助け合っていた。
時代ともに、繫がりが薄れるにつれて、心臓病も平均的な数字に戻った。

心臓は孤独を嫌がる
いくつかの研究で、孤独に生きている人は、心臓病のリスクが2-3倍上がる

英語のheartには、心臓と愛情の2つの意味があるのは偶然ではない

血管の手入れも、オキシトシンの仕事
オキシトシンが心臓の血管に作用して血圧を下げる
動脈硬化も防ぐ

結びつく相手のいない不安定な酸素原子を活性酸素と呼ぶ
活性酸素は、他の分子から原子を奪い取る性質がある→それがDNAや細胞を傷つける
活性酸素がたまった状態を参加ストレスといい、老化、病気の原因となる。
酸化ストレスを減らすのがオキシトシン

ユタ大学150組の夫婦で実験
中が悪いほうが動脈硬化が進んでいた
オキシトシンが関係

オキシトシンは脊椎動物には共通する
あるウサギの実験で、高脂肪食のエサを与えていた。当然、高脂肪食を食べたグループの動脈硬化が進んだ。
予定しないところで、動脈硬化が6割も減っているグループがあった。
それは、女性新入り事件担当者が、
夜にウサギをオリから出して、撫でていたグループだった。
その後、撫でることも研究の対象にしたら
やはり、撫でられたグループは動脈硬化が6割も減少した。

新しい血管ができることを血管新生という
ミラノ大学の研究でオキシトシンが、血管新生を促したという
よって、ストレスと心理葛藤で、オキシトシンが減っていると怪我の治りが遅いということになる

オハイオ大学で、仲が悪い夫婦のキズの治療速度を測った結果、遅かった(よってオキシトシンは傷の治りも速くする

心臓は、一度傷つくと再生しないと考えられていた、しかし心筋細胞も生まれ変わることが分かってきた。
心臓患者を2つにわけた
自転車をやってもらう
医療器具
1年後
結果、自転車が9割の人が良くなり
医療器具は7割だった

欧州心臓学会では、2009
医師は、医療器具で血管を広げるより運動をさせるべきと発表した

幹細胞は、すべての細胞になる可能性を秘めている心臓、皮膚、肝臓、腎臓など
その際も、オキシトシンが促進に関係していた。

オキシトシンは、
・血圧を下げ
・血管新生を促し
・心筋細胞を造り
など、心臓と血管の健康に寄与する
これをある友人が言った。心のこもった行動が心にいいのね。

夫婦関係がうまく行ってくると、心臓のトラブルが少ないというデータあり
仲が良いと、仕事でストレスがあっても、ストレスホルモンが少なかった

夫婦仲を3分で判定する方法
「あなたの家庭で取り組んでいることについて3分で説明してください」
その結果、
私は…
旦那は…
と、一人称が多かったら要注意。関係が冷めている
そうではなく、
私たちは…
うちでは…
という表現なら大丈夫

夫婦にて、相手の問題点を話し合ってもらうと、ストレスホルモンが増えた
反対に、相手をいたわり建設的な会話をしてもらったらストレスホルモンが減った

夫婦仲が悪く、胸痛があるグループで、お互いの服を洗濯したら胸痛がとれた

パートナーと健やかな関係を持つ4つ
①相手と話す
②感謝日記をつける
③相手に不満があってもあえて優しくする
④ブレスレットを使う
(本 もう不満わ言わない)より
片手にブレスレットを付けて、21日間愚痴や、批判を言わないように気をつける
もし言ってしまったら反対の手に付け替える。
無事に、21日間過ごせたら、買われた証拠
指輪や、リストバンドでもよい

赤ちゃんが親から受ける愛情、気遣い、関心などの心理的環境が脳の発達に大きな影響を与える
日光がないと花が咲かないように、適切な刺激がないと脳もきちんと発達しない

逆に、否定的、無視では、脳機能は高まらず、打たれ弱い性格になる

赤ちゃんが肯定的体験をすればするほど、多くの脳神経の繋がりができて情報の通りが良くなる
反対に、否定的体験、ストレスが多いと、神経接続の多くが失われる

赤ちゃんは親の行動に驚くほど注意を向けている、表情を読み取ったり、瞳孔の大きさまで認識している
私たちも、他人の顔や目に、コンマ数秒だけ表れた微かな表情を無意識に感じ取りながら暮らしている

自分ひらめき(共感回路=周波数=波動)

マサチューセッツの奇跡 1995/10/17
マサチューセッツにて、キリー、ブリーレという双子が誕生した。
12週も早く、早産で体重は900g
数日で、キリーは体重が増えたが、ブリーレはなかなか体重が増えず、泣きすぎて顔が真っ青になる状態
ある日ブリーレの様態が悪化。
このとき看護師の思いつきで、両親の許可を得て、キリーを保育器から出して、ブリーレの横に寝かせた。
本来なら、感染症の観点からダメとされている。
しかし、キリーがブリーレを抱くように体に手を回したら、ブリーレの様態はすぐに回復した。
以降、病院は、保育器のルールを改めた

ある研究で感謝を5個あげるグループA
不満を5個あげるグループBを
10週間続けてもらった。
Aでは
素晴らしい親に恵まれた
友人に親切にしてもらった
今日も無事に朝を迎えられた
Bではお金がどんどん減っていく
迷惑なドライバーがいた
キッチンが汚いのに誰も掃除してくれない
友達を助けたいのに感謝されなかった
10週後、感謝グループでは
幸福度が25%あがり、運動の時間も90分増えていた

アメリカ メイヨー・クリニックでの調査
447人を30年かけて。
楽観的な人 悲観的な人とでは、寿命に大きな差がひらいた
(楽観的な人が早世する割合が半分だった)

エール大学の研究、年令を重ねることに前向きか、後ろ向きかで平均7.5年も長生きした。

ノートルダム教育修道女会のシスター「ナンスタディ」という調査
修道院に入るときに自分の生い立ちを書かされる。ある心理学者がその内容と、60年後を調査、前向きや感謝にあふれていた内容を書いていた人は、6-10年長生きしていた。

羊の代わりに恵みを数えなさい
(ロバートエモンズ)
寝れないときに、恵みを数えると、効果がある
イギリスマンチェスター大学の研究では、感謝の気持がある人は睡眠の質が良く、時間も長く、入眠も早い

ベッドに入った状態で、その日にあった感謝すべきことを5つ思い浮かべる

人の持ち物と自分とを比べてしまうことを心理学では「上方比較」という

研究で
A「自分が◯◯だったらいいのに」(不満)
B「自分が◯◯で(なくて)よかった」(感謝)
Aは幸福度が下がり
Bは幸福度、満足度が上がった

手に入れる幸福度は一時的で、
喜びはだんだん薄れてくる
これを心理学では「順応」という
お金があっても足りない
それに、欲しくなるのはたいてい、すでに持っているものより、少し新しい、大きい、小さい、早いなど
反対に今あるもの、状況に目を向ける方が私たちはずっと幸せ(オキシトシン・感謝)になれるし、経済的
上方比較は程々にしないと、いつも不満を感じることになる

作家兼、カウンセラーメロディビーティ


感謝は、人生の豊かさに気づかせてくれる
十分に持っている、十分すぎると気づかせてくれる
否定が受容に
混沌が秩序に
混乱が明快に
(中略)
困難が恩恵に
失敗が成功に
災難が好機に
過ちが糧に変わる

感謝は
過去に意味を持たせ
現在に安寧をもたらし
未来に見通しを与えてくれる

逆境に置かれたとき、スパッと気持ちを切り替える方法
「とにかくここまで来られてよかった」と言う
感謝の気持ち一つで、過去の悪いことより、いいことを思い出しやすくなる
これを心理学で「正の再生バイアス」という
感謝することで気分は明るくなり
プラスの記憶への神経接続が強化される

バージニア大学の社交倶楽部での研究では
感謝と人間関係に相関があることが明らかになった

ジョン・ゴットマンによると
5対1
プラスのコミュニケーション5につき、マイナスのコミュニケーション1の割害が、夫婦が離婚しない魔法の比率という
700組の新婚夫婦に15分おしゃべりしてもらい
魔法の比率から、10年後に離婚率を予測したら、94%の確率で的中した。
離婚した夫婦はマイナスのコミュニケーションが明らかに多かった
「プラス5対 マイナス1」がよい

一卵性双生児は、遺伝子が同じ
なので、環境の影響のみを調べたいときにしばしば研究対象となる

実際双子を調べた複数の研究で感謝が鬱のリスクを減らすことが確認されている

カリフォルニアのサンルイス病院が、慢性疼痛の患者に、ありがたいと感じていることに深く感謝する瞑想を4週間実践してもらった所明らかに痛みが減った
感謝には2つの鎮痛効果がある
1感謝することで痛みから気がそれる
2同時に、感情そのものが鎮痛かわりになる
感謝の気持を抱くと、エンドルフィンが出る

ノーマン・カズンズ教授(医療人間学)は、カリフォルニア大学で、教鞭をとっていたときに、強直性脊椎炎と言う病気にかかり、激しい痛みに悩まされた
しかし
前向きな気持、愛、信仰、希望を抱くように心がけ、コメディ映画で笑って気分転換していたら、すっかり治ってしまった
教授はベストセラー「笑いと治癒力」でいった
ありがたいことに10分間腹を抱えて笑うと2時間は痛みを感じずに眠れるという効き目があった。
エンドルフィンは、プラス感情だけでなく笑いでも出てくる
感謝を習慣にすると、外で起こっていることに目が向く、悩む時間が減って、日常生活が豊かになり、笑うことも増える

中国のことわざ
「たけのこを食べるときは、植えた人のことを思え」
私たちは何かを達成したとき、自分一人で達成したと考えがちだが、実際は沢山の人に助けられている。
過去を振り返れば誰でも、いかに多くの人に助けられたかがわかる
次の研究がある
自分の人生における大切な出来事に関わった人を上げてもらい「もしもその人がいなかったら」と想像してもらう
結果、人生に対する満足度が高まった

感謝に気づく5つのエクササイズ
1感謝日記をつける
2これまで関わってきた人たちがあなたのためにしてくれたことを数える
3感謝の手紙を書く
4小さな「いいこと」に目を向ける
体験だけでなく、ネット、テレビで見聞きしたことでも構わない
5いい思い出のウラに、どんな人の支えがあったかを考える
成果をあげた仕事、大会で優勝、試験に合格

傷つけられたとき(相手が許せないとき)は
結論を言えば「許す」こと(自分の健康のため)
もちろん、ひどいことをされた相手を許すのは簡単ではないことはわかっている
しかし、恨みを抱えていると体によくない
過去のキズばかり考えていると、ストレスが溜まるし、人生全般に対して悲観的になる
倦怠感、無力感に悩まされ、ひどい場合はうつになってしまう
人間関係に不満がある人と、ない人を比較した研究では、ストレスホルモンの血中濃度に違いが出た

スタンフォード大学のフレッドラスキン博士による
ホーププロジェクトという研究では
悲観的な形で息子を失った北アイルランドの母親5人を対象
彼女たちに心理的辛さを10点満点で評価してもらうと
平均8.6点だった。
それから、心の回復のために許す方法を教え、健康への効用を説いた
その結果、彼女たちの心理的苦痛は平均3.6点まで低下した
半年後も持続していた
ストレス、抑うつ感情についても調べたが
許すことで大幅に改善されていた

スタンフォード大学では、2005年の研究で
対人関係において「許せるかも知れない」と答えた学生55人
許しのトレーニングを受けたグループと受けないグループに分けられた
6週間 週1時間
嫌なことがあっても許したほうが自分にとっていいという考え方
前向きな気持を取り戻すための方法
トレーニングを受けたほうは、普段の怒りが低下した
考え方自体が楽観的になり、
今後辛いことがあっても立ち向かえるという姿勢に変わった

スタンフォード大学
サラリーマン104人
トレーニングを実施
許すための方法や健康へのメリットを説明し、
考えや気持をコントロールするための訓練が行われた
1年後 そのグループは成績が25%アップ
ストレスも23%減った

・許せないのは
私たちがなかなか人を許せない理由の一つは
「許すと相手が一方的に得する」と思うから
これは間違っている
モリー・ラ・ルーという子どもを亡くした父親ジムは
16年後にペンシルベニア州の法定である選択をした。
犯人を許すことにした
死刑から終身刑に減刑された犯人の前で言った
「殆どの人は、加害者を許せば相手を解放するだけだろうと思っていますが
まったく逆です。許すのは自分が解放されるためなのです」
もちろん簡単には許せないこともあるでしょう
相手が非を認めていないならなおさら
しかし、自分を苦しみや怒りから解き放つためだと考えれば
相手が報いを受けるかどうかは重要ではない
人を変えるより、自分を変える方がずっとラクなのです

許せるのはむしろ強い心の証
ガンジーは言った
弱い人間は許すことはできない
許しは強いものの資質だ

・過去を捨てると考える
許すという行為をどうしても難しく考える人もいる
そういう人はまず「過去を捨てる」と考えてみる
心の垢を洗い落とすイメージ
これだけでも、悪い過去に引きずられて新しいストレスをためるという悪循環を断ち切ることができる
過去を捨てるエクササイズ↓
・過去を引きずって何かいいことがあるか考えてみる
・もう過ぎたことより自分に重要なのは未来だと心に決め声にだす
・昔の嫌なことを考えていると気づいたら、深呼吸して気持を切り替える
・嫌なことがあったら日記をつけ、怒りやマイナスの感情を素直に書く。そのことで「怒っている自分」が客観視でき、気持が切り替わる
・その出来事から学んだこと、プラスの意味を書いてみる
とくに最後の方法は、マイアミ大学の研究で効果が高い
起きたことのメリットを書き出すと
たとえば友人に裏切られたときは
「そういう人だと気づいてよかった」
「新しい友達を探すきっかけになった」
「頼りがちだった自分を変えてくれた」と書くと
それらが必要な出来事だったと思えるようになる
その出来事により大きな意味を見出し、自分を成長させるバネにしていける場合もある
人によっては感謝の気持ちすら湧くことがある
これらを実践しても、うまくいかない人もいるかもしれない
しかし心配しないで下さい
今日は気持ちが切り替わらなかったとしても
明日になれば切り替わるかも知れない
明日でなくても3日後
一ヶ月後、半年後、1年後と
月日がたてば自然と痛みは消える
「ときが解決する」という言葉は正しい
「辛い出来事が遠い昔のこと」と意識しただけで
気にならなくなることが実験でわかっています。

親切は、遺伝子に組み込まれている
なぜ、「親切・ふれあい・愛情・感謝・許し」にて
私たちの体を健康に保つのか…
それは、人類の遺伝子に 組み込まれているから
だからこそ、実践すると心身が健康になり
抑え込むとストレスになる
遺伝子学では、遺伝子に起こった小さな変化が次の世代に受け継がれることで進化が起こる
たとえば、極寒地域では、体温を保ちやすくする遺伝子が生き残る
これがダーウィンの進化論
現在、人のDNAには2万5千個ほどの遺伝子があると分かっています
これはら生存に有利であることから選びぬかれ、受け継がれてきた
これら遺伝子は、肉体的な有利だけでなく
他者とかかわっていく能力がそれ以上に重要
とりわけ、ここ100年くらいはその能力が大きな役目を果たしてきた
私たちの祖先は多くの捕食者に脅かされてきた
自分たちより強くて早い動物たちに対抗するためには、
力を合わせて結束する必要があった
個人個人で、狩りをしてそれぞれが食欲を満たすより、
部族やコミュニティを形成して食料を手に入れたり、身を守るほうが
生き延びやすいため、協調に役立つ遺伝子が自然淘汰で生き残ってきた
その遺伝子を引き継ぐ現代人も、人のそばで生きる必要がある
私たちが人と触れ合うと心身にさまざまなプラス効果があり、孤立すると体に不具合が生じてくるのもそのため
遺伝子レベルで協力しあうようにできているからこそ、人や友人と支え合うことでもっと生き生き暮らしていけるのです。
集団生活には団結を強める態度や行動が不可欠。
愛、情け、親切、感謝、許しのすべてが当てはまる
生存に有利だからこそ、親切、感謝という性質が私たちの脳に組み込まれ、利己的な遺伝子から、利他的な種が生まれてきた。
ダーウィンは次のように表現しています。
「同情の性質は、自然淘汰で強まることになる。同情的な個体の多いコミュニティがもっとも繁栄し、もっとも多くの子孫を残せるからである」
それが自然の成り行きですから、逆らわずに生きていくべきでしょう。

時慈とは
自分が欠点もあり失敗する生身の人間であることを認め、慈しみといたわりの気持ちを抱くこと」
時慈とは自分自身へのいたわり
自分を慈しめるひとは、立ち直りが早い傾向にある

・生徒の話
当時、私は
自分の首が掛かっている商談の準備でへとへとになっていました。
とにかく、上司に認めてもらうために必死でした。
ところが、大風呂敷を広げた契約も取れずじまいで、その日の朝も絶対大丈夫と上司に請け合っていたクライアントに断られてしまいました。
自分は天から見放されているのではないかと、絶望的な気分でした。
私は惨めな気持でロンドンを歩いていました。
この町では誰もが自分のことで精一杯のようで、私を押しのけて
地下鉄の乗車口を目指しています。
席に座るため、とりあえず乗るためみんな必死なのでしょう
商談の時刻に遅れそうで、どうしても目の前の地下鉄に乗らなければなりませんでしたが
すでに満員です。
ドアが締まり始めた瞬間、私は思わず
「すみません、どなたが代わりに乗せてくれませんか?」と懇願していました
そのときでした
20代くらいの女性がドアにバッグを挟み、降りてきて
「どうぞ、私は急いでいませんから」と譲ってくれたのです
そんな人がいるとは全く予想していなかった私は、
ぼんやりとした頭でお礼をいい
申し訳ない気持ちで電車に乗り込みました
ドアが閉まってドアが走り出すと、私は彼女の方を見て
微笑みました
その週は初めての笑顔でした
私は笑うことさえ忘れていたのです
顔がほころんでくるのと同時に
喉に熱い固まりがこみ上げてきて
涙があふれてきました
その瞬間、商談など大したことではないと思えてきました。
大事なのはどう生きるかです
親切にしてもらうだけでこんなに温かい気持になるなら、
毎日親切にしたほうが、幸せに生きられそうです
契約で金一封をもらうよりずっといい思いをしました
地下鉄に乗れたのに、商談には1分遅れてしまいました
でも、先方に謝っているとき、私の心は
とても穏やかで満ち足りた気分でした。
結局、無事制約してクビは免れました。
もし地下鉄に強引に乗り込んでいたら、同じ1分の遅刻でも、
ストレスと不安でガチガチになって破談していたんじゃないかと思います
以来、私は機会を見つけては、親切にするように心掛けています
私も彼女のように、誰かの人生を変えられるかもしれません。
ここまで
私は決して、仕事を犠牲にしろといいたいのではありません
「結果よりも、どう生きるかが大事」という彼女の言葉こそ
長い目で見れば、幸せと健康に繋がると思う

アメリアイヤーハートはこんなことを言っています
親切がそれきりで終わることはありません
ひとつの親切は別の親切へとつながっていきます
いいことをすれば、人に影響を与えるのです
ひとつの親切は四方八方に根を広げ、私たち全員がその恩恵を受けられるのです