結論から言います。
乗って、20分ほどでエンジンが止まりました。
「ヤフオクのバイクは危険なのか?」
「ヤフオクバイクの選び方」
などを、ご説明できたらと思います。
もくじ
R2年5月某日 バイク落札
屋根付きバイクが、どうしても欲しくなり、ネットで中古検索をしていました。
すると、ヤフオクのページが上位表示されていました。
そこで見つけたのが「マラグーティ」というメーカーの「BLOG160ie」(160cc)というバイクです。
値段は17万円スタートの「即決価格20万円」でした。
イタリア製のようです。
走行距離は16,000kmほどでした。
どんな出品者だったのか?
「バッテリー・エンジンオイル・ギアオイルは新品交換しました」
「長く乗るつもりだったので、部品も購入してあり、そちらもおつけします」
とのことでした。
私のイメージでは、「丁寧に乗っていたんだな~」という好印象を受けました。
受け取り場所は高知県です。
私は大阪府高槻市です。
「行けない距離ではない」と、思ったら妙に欲しくなってしまったのです。
気づいたら購入していたw
いきなり購入したわけではなく、
一度は、ヤフオクページを見るのをやめたのですが、だんだん猛烈に欲しくなってきました。
屋根付きバイクは、バイク屋さんで購入すると30万円を超えるものがほとんどですし、
また、150ccクラスが、以前から欲しかったのです。
さらに、拍車をかけるように、出品者が「大事に乗っていた」という想像に踊らされ、
かつ、ヤフオクは競売形式なので、「他の誰かに先を越されるかも知れない」という焦燥感から、
ついには購入してしまったのです。
購入価格は19万円
ヤフオクの説明欄のところに、
「値引き交渉を受け付けている」とのことだったので、
19万円で即決可能か、聞いてみたところOKとの返事。
私は、すぐにヤフオクでポチッと落札(即決)してしまったのです。
バイク購入後の流れ
ヤフオクでバイク購入をしたら、出品者と、手渡しの方法などを決めます。
今回は、私が高知県まで取りに行き、高知ナンバーのまま、乗って帰っても良いとのことでした。
そして、大阪まで帰り、大阪で名義変更をするという、段取りだったのです。
ヤフオク決済
「念願の150ccクラスの屋根付きバイク」が乗れる!
という嬉しさから、すぐにヤフオク決済で、決済しました。
クレジットカードを登録すれば、「購入」という段階になるのです。
その後は、○月○日に、○○駅で○○時頃に待ち合わせという約束を取り付けて、
運命の日が来るのを楽しみにまっていたのです。
受け渡し当日
事前に、グーグルマップで確認し、行き先を入念に確認していました。
朝の9時に出れば、高知県のとある駅に15時頃つく予定です。
当日は、嬉しさの余り興奮して、朝5時位に目が冷めましたw
時間を潰しましたが、いてもたってもいられず、朝8時に出発しました。
新幹線の切符を購入
大阪~高知へのルートは、新幹線を利用することにしました。
全部の交通費を含めて約12,000円ほど。
そこそこしますね(^_^;)
ですが、念願の屋根付きバイクが手に入るなら、安いもんだ!
と思って、あまり気にしませんでした。
新大阪駅に到着
結局、家を早く出ても、新幹線がなく、新大阪で60分ほど足止めを喰らいましたw
そして、予定通りの新幹線に無事に乗りました。
岡山駅へ到着
新大阪~岡山駅は、割と早いですね1時間ほどでした。
ここで、一度出品者に電話で連絡
(事前に、岡山駅についたら連絡しますと、約束してたので)
電話も繋がり、到着予定時刻を伝えました。
ただ、この岡山県から、目的の駅までは3時間ほどかかりますがね(^_^;)
岡山駅~高知駅でも、特急に乗って2時間かかります。
そして、さらに待ち合わせの駅は、高知駅から1時間かかる場所だったので、ちょいとヒマを持て余しましたが、無事に到着しました。
出品者と対面
15時頃に、やっと出品者と対面できました。
出品者は、本当に70代ぐらいの男性でした。
車で迎えに来てもらい、出品者の自宅まで(5分ほど)乗せてくれました。
バイクと対面
ガレージの中から、屋根付きバイクが出てきました。
正直、画像で見ていたよりも、近くでみるとキズが結構あって、気分が萎えました(汗)
まあ、そこは中古なので、しょうがないと諦めましたけどね。
その時さらに、奥のほうに別のバイクが2台ほどありました。
(えっ?家族に反対されて、愛車を手放すために、ヤフオクに出品したのでは?と心の中で思いましたが、まあそこはスルーしました)
バイクの説明を受ける
出品者から、バイクの説明を受けます。
譲渡証明書も、受け取りました。
(これがあれば、大阪で名義変更できます。)
がしかし、その時、出品者がリアボックスの蓋の開け閉めを、上手にできなかったのです。
普通、ずっと乗っていたバイクだったら、慣れていますよね?
(もしかして、全然、乗ってないんじゃ、、、と、さらに不安になります)
バイクのエンジンが一回止まる
エンジンをかけてくれてたのですが、途中でプスンと止まりました(^_^;)
出品者は「あ~たまにこういう感じで止まるんだけど、大丈夫や」と言います。
私自身も、バイクのエンジンを久しぶりにかけると、よくあることなので、
(まあ、久しぶりにかけたのかな)程度で、そこはあまり気にしませんでした。
さっそくバイクに乗ります。
出品者が、別のバイクに乗り、私が屋根付きバイクにのって、大きな道路まで、誘導してくれました。
そこで、どうやって帰ったらいいか、帰路の説明を受けました。
(エンジンをつけたまま3 分ほど話しています。)
出品者とお別れ
16時頃、ここでようやく出品者とお別れです。
私は、バイクを走らせて、すぐに自分で停車しました。
バイクの写真を取りたかったのでw
別れて、20分後にエンジンが止まった
写真やら動画をとって、大阪方面へと向かいました。
高速道路の無料期間を降りて、信号待ちをしている時、悲劇は訪れました。
「プスン」といって、エンジンが止まったのです。
「マジか~~~~~!」
泣きそうになりました。
ここでようやく、ヤフオクバイクの怖さと自分の愚かさを認識したのです。
出品者に連絡
すぐに、路肩に寄せて、セルを回したら、エンジンはどうやらかかります。
私はすぐに、出品者に電話をして、「エンジンが止まりました」と伝えました。
すると出品者は、「まあ、たまにそんなこともあるんや。乗ってたら大丈夫になると思う。こないだ、高知から岡山に行ったときは、そんなことなかった」と言ったのです。
確かに、久しぶりに乗ったバイクならば、そういうこともあります。
私は「わかりました」と言って、また乗り始めました。
その後、何度も停車のたびにエンストを繰り返す
下道で、帰っていたのですが、停車時のエンストを5回以上起こしました。
さすがに不安になり、近くのバイク屋に寄りました。
バイク屋で見てもらう
バイク屋の主人が、私のバイクを見るなり
「知らんバイクやな。うーんウチではちょっとみれんな~」と言ったのです。
そうです。
私も、ウワサだけは知っていたのですが、
これも「バイクあるある」で、海外のバイクは、修理の門前払いを食らうことが多いのです。
バイク屋のご主人は、「このバイクを以前にみていたお店に、持っていったほうが良いよ」と教えてくれたのです。
再度、出品者に連絡しようとしました。
時間は17時頃
携帯を見たら、出品者が「発送通知」を完了させていました。
(私も、後で知ったのですが「発送通知」を済まされてしまうと、返金できません)
再度、出品者に電話をしました。
さておき、再度、出品者に電話をしました。
そして、「あれから何度も、エンジンが止まるので、返品させてほしい」と言いましたが、
「それはムリや」と言います。
そこで私は、「それなら、このバイクをみてもらってた、バイク屋さんまで、一緒に来てくれませんか?」とお願いしたら、
「いいよ」とのこと。
なので待ち合わせすることにしました。
出品者と再度合流
1時間ほど待ち、出品者と再度合流しました。
そして、出品者の先導で、私をバイク屋まで誘導してくれます。
(そこから、バイクで10分ほどの場所でした。)
その誘導の間でも、3回くらいエンストしました。
いきつけのバイク屋に到着
私は「これで一安心だ」と思ったのもつかの間、
でてきたバイクのご主人もなんと、アラエイティ(80歳前後)の男性。
ちょっとヨボヨボしてます(^_^;)
(コントやん)って、ちょっと心の中で思っちゃいました。
早速、バイクを修理にかかりました。
時間は、18時をまわっています。
バイクが治らない
15分ほどして、どうやら簡単に治る状態ではなく、1日預かりとなりました。
幸いにも、歩いて5分ほどの場所に旅館があり、そこで泊まることにしました。
バイクが治ったら、翌日に連絡をくれるとのことです。
出品者も、家に帰りました。
翌日、バイク屋から電話が
翌日の、昼12時頃、バイク屋から電話がありました。
「ばらしてみたけど、今度はエンジンがかからなくなりました。部品が必要となります。それから○○さん(出品者)は電話に出ません」
ス¨カ¨━━━━(´゚д゚`;)━━━━ン!!!!
私は、「とりあえず、店に行きます」といって、バイク屋に行きました。
バイク屋へ
そこには、バイクが、少し分解された状態でした。
そして、セルをまわしてもエンジンがかかりません。
バイク屋の主人も困った様子。
さらに驚いたことに、バイク屋の主人が言うには、
「このバイクをみるのは、2回目です。1回目はエンジンオイル・バッテリー・ギアオイルを交換しただけです。出品者の他のバイクなら、何度かみたことあるんだけど。」
そして、車検証なるものをもう一度よく見てみると、出品者よりも以前の持ち主の名前が、、、、
どうやら、出品者自身も、中古としてこのバイクを購入していたのでしょう。
再度、出品者に電話
出品者に電話をしたら、繋がりました。
(なんか歯医者に行っていたらしい)
私は、バイク屋の主人に、電話を変わりました。
バイク屋「エンジンがかからなくなりました。部品が必要です。」
出品者「部品は、男性(私のこと)のところへ送ってしまった」
(↑これは事実です。本当に私の家に後日届き、部品が数種類、入ってました。)
出品者「それはできない」
私「じゃあ、13万円ではどうですか?」
出品者「お金の問題ではない。部品があったら治るから、今日は、オレのミッションバイク(250cc)を貸すからそれで帰ってくれ」
私「えーと、私は免許がオートマ限定なので、そのミッションバイクは乗れません(^_^;)」
出品者「なら、そのバイク屋に、125ccのスクーター修理で預けてたのがあるから、それで、今日は帰ってくれ。」
私「わかりました」
と言って、電話を切りました。
125ccのスクーターはあった
確かに、出品者の125ccスクーターは、バイク屋にありました。
修理も完了しているとのこと。
そのバイクに、乗って帰ろうと思いましたが、電車で帰ることにしました。
なぜか?
少なからず、この出品者からバイクを借りて帰るのには、リスクが生じるからです。
・借りたら、返さないといけない
(この時点で私は、屋根付きバイクを諦める覚悟もできていたのです。もし、最悪、屋根付きバイクを諦めた場合、出品者にバイクを借りていたら、返すのにお金がかかります。)
・途中で、バイクが壊れるかもしれない
(このバイクが、途中で壊れない保証はどこにもありませんよね。壊れたら、また修理代を請求され、話がややこしくなります。)
・道に迷うかもしれない
(初めての場所なので、道に迷わない保証はありません。スマホの地図があるかもしれませんが、充電が切れたらどうでしょう。とにかく、リスクはあります。)
・レッカー代金が不安
(人のバイクなので、任意保険のレッカーが利用できません。もし、別のレッカーを頼んだら、【高知~私の家】は距離が300kmほどあります。もし最悪レッカーになったら、20万円以上かかったりします。)
上記のリスクから、私は、電車で帰ることにしました。
5時間かけて、家に到着
やっと家につきました。
ただただ、無事に帰れたことに感謝します。\(^o^)/
帰ってから、私の家に、屋根付きバイクの部品が届きました。(早い)
その部品は、出品者が、「発送キャンセル」をしたのに、届いてしまったようです。
※部品は後日、再度、宅配業者が取りに来て、再度、高知(出品者の家)に、配送してくれました。
数日後、出品者からメールが
「バイクは、まだ治らず、再度、別の部品を注文するので、まだ時間がかかります。それまでお待ち下さい」
とのことです。
私は、すでに「屋根付きバイク」19万円を諦める覚悟ができています。
・治った場合は、修理費を出さないといけない
・治ったとしても、すぐにまた壊れるのでは?
・このバイク(海外製)に乗る限り、壊れるたびに、部品を注文(海外取り寄せ)してたら大変だ
↑これらの思いがあったからです。
思い切って、、、
そこで、私はメールで思い切って言いました。
「10万円でいいので返品できませんか?」
すると、
「わかりました。」という返事をいただけました。
ヤッタ!\(^o^)/
皆さんは、「9万円、損したじゃないか!」
と思うかも知れませんが、私からすると、
「10万円返ってきた!」
という感じです。
さらに、取りに行くのも交通費で12,000円かかるし、帰路にも高速代で10,000円ほどかかるのです。
無事に返金されました。
ちょっと話が長くなりましたね。
これが、私がヤフオクで19万円のバイクで失敗した体験談です。
泣き寝入りしかないの?
結論から言います。
基本的に、泣き寝入りしかありません。
上記でも言いましたが、出品者が「発送通知」をする前であれば、ヤフオク上で、キャンセルできます。
がしかし、「発送通知」をしたら最後、支払いは完了します。
落札者サイドから「受け取り通知」をしなくても、「発送通知」から2週間後に強制的に、支払いが完了します。
ヤフオクの運営に言っても無駄です。
基本的に、ヤフオクのスタンスは、「当事者間で話し合ってください」で終わりです。
ヤフオクが救済してくれるのは、「商品が届かなかった場合」のみです。
商品を受け取った以上、故障していようが、破損していようが、ヤフオクは介入しません。
裁判は?訴訟は?
じゃあ、裁判したら?って思いますよね。
今回の私のケースですと、おそらく勝てないと思います。
まず、乗る前から故障していたことを、証明する方法がないからです。
(ネット上で、ヤフオクトラブルでの訴訟なんかを探しましたが、落札者のほうが負けています)
さらに、弁護士を雇うなどすれば、お金もかかりますよね。
時間もかかるし、ストレスもかかります。
なので、ヤフオクで中古バイクを購入する場合は、半分「泣き寝入り」を覚悟しておかないといけません。
続いて、ヤフオクのバイクで失敗しない方法をまとめてみました。
ヤフオクバイクで失敗しない方法
ここでは、すでにネット上で書かれていることは、省いています。
あえて、私なりのコツを紹介します。
1:事前に見せてもらう
ヤフオクは、落札形式なので、事前に見ることが難しいです。
がしかし、それでも落札前に、出品者と連絡して「事前に見せてくれることを了承してくれたバイク」のみ、購入の視野に入れることをおすすめします。
メルカリ・ジモティーなどでも、個人間での中古バイクが売られていますが、その場合も事前に見に行きましょう!絶対に。
2:近くの県までにする
離れた場所は、諦めましょう。
同じ県か、せいぜい隣の県までです。
なぜなら、送料(もしくは交通費)がバカになりません。
バイクの送料は、距離にもよりますが2万~5万ほどするのです。
また、下見に行く時でも、近いほうが断然よいです。
更に、乗って帰る場合、最悪、エンストしたとしても、近かったら救われます。
私のように300kmも離れると地獄をみます。
3:レッカーを確保しておく
たとえば、ヤフオクでの、取引の場合、廃車手続きが済まされた状態のものもあります。
事前に、ナンバーを取得して、現地に行き、ナンバープレートを取り付けて、走行するのですが、
その際に、任意保険にも事前に入っておけば、(保険会社によって)レッカーサービスがあります。
もしくは、事前にJAFの会員などに入り、レッカーを確保しておけば、選択肢は増えるでしょう。
(私の場合だと、屋根付きバイクを家に持って返ってこれてたかもしれません。)
以上となります。
ここまできて、それでもあなたはヤフオクで中古バイクを買いますか?w
私の体験談が、参考になりましたら幸いです。