病気を治す感情コントロール術を読んだ感想

病気を治す感情コントロール術を読んだ感想

※この本は2016年に出版された「頑張らなければ病気は治る」を加筆修正された本とのことです。

うつ病をメインにかかれていますが、
すべての病気で悩んでいる人におすすめといえます。

というのも、(本で詳しく書かれていますが)
病気を忌み嫌うものとして、闘っていると
その行為自体がストレスとなり、返って病気の回復を遅らせるからです。

では、どうすればいいか?
その、感情コントロール方法が、わかりやすく書かれています。

ただの気休めではなく、脳科学に基づいた方法なので、とても信憑性があり、随所に研究のデータなどが紹介されているので、納得しながら読めました。

また、何と言っても、樺沢先生が
精神科医ということでもあり、過去の診察のお話と照らし合わせての内容もあるので、読みやすいと思います。

病気が治らなくて困っている
病気で落ち込んでいる
という人にはおすすめの本です。

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うつ病になったおかげで過労死を回避できたと考えられないか?
うつ病はこれ以上無理をすると体が壊れますよ
死ぬかもしれませんよ
という時に作動する緊急停止装置 とも言えるのです
うつ病の原因にはストレス生活習慣の乱れなどが大きく関わっています

昔はプラセボ効果は暗示効果
つまり思い込みによる効果と考えられていましたが
最近の研究では
プラセボ効果が起きる場合
オキシトシン
内因性オピオイド(エンドルフィンも含まれる)
内因性カンナビノイド
ドーパミン
バゾプレシンなどの分泌が観察されています
内因性カンナビノイド・内因性オピオイドは
高い鎮痛効果がありますから
痛みや苦痛を緩和するという効果が 実際に表れます
実際に免疫力を高め治癒力を高めるのです

またプラセボ効果の逆の
ノセボ効果というのもあります
これは 薬に対する不信感が強いと
副作用の出現率が上がったり
または薬の効果が 減ることがあります
ある研究では 脂質異常症の治療薬スタチンを使った研究では
副作用の9割は薬の成分とは無関係 で
ノセボ効果によって起きていると発表しました

完全に病気を治すことを目標にしてしまうと
90点まで治っていたとしても
不満を抱きます
その不満がストレスになります
完全に病気を治すのではなく
今より良くなることを目標にしましょう

健康な人でも
コルチゾールは分泌しています
コルチゾールは 目覚め直後30分から 45分の間に
ピークに達しその後
時間とともに低下
真夜中に最低になります
コルチゾールは
血糖値を上げる
エネルギーを生み出す
血圧を高める
精神的・肉体的なストレスに対抗する
炎症・アレルギーを抑えるなど
私たちに必要な活動を担っています
昼間に元気に活動するための気付け薬のようなホルモンです
しかし慢性的なストレスが続くと
このチゾールの分泌が過剰となります
夜間も血中濃度が低下せず高値が続きます
コルチゾールには免疫抑制作用もありますから 免疫力が低下します
コルチゾールの夜間の高値は
高血圧
糖尿病
感染症などの原因となり
現在病気を抱えている人は病気が治らない原因になります
さらにコルチゾールの高値が続くと
脳の海馬の萎縮が起こり記憶力低下も起こります
うつ病や各種メンタル疾患においても
夜間のコルチゾールの高値が観察されます

話すことはガス抜きになります
話すだけで絶大なストレス発散効果があります
心理カウンセリングにおいて言語化はとても重要とされます
言語化は自分の感情を言葉にしていく作業です
方法としては
話したり
相談したり
書いたり するのがいい

病気について書かれた本を1冊読んでみる
あなたはうつと言われたら
うつの本を1冊読んでみましょう
病気について書かれた本には
その病気の原因
治癒までの期間
治療の内容
生活習慣改善の方法
注意などが1通り書かれています
患者さんが抱く疑問はほとんど書かれているので
その病気について必要な情報知識の全体像が学べます

ネットの医療情報は信用できない
アメリカの医師グループの調査によると
ウィキペディアで主要な疾患の記述を調べたところ
90%のページに誤りが認められた
また日本では日本医科大学らの研究によると
がん治療について紹介する 約250の サイトを調べたところ
医学界の診療ガイドラインを根拠にしたものは1割程度
自由診療など 科学的根拠がはっきりしないものが 4割にもあがっていました

激しく怒った後は心筋梗塞や
心臓発作を起こす危険性が 4. 7倍に上昇するといいます

コロナの緊急事態宣言 が出される前後
自粛警察が話題となりました
自粛警察とは営業外出などの
自粛要請に応じない個人や 商店に対して
私的に取り締まりや攻撃を行う行為です
脅迫電話や
嫌がらせの張り紙
落書き
あるいは県外ナンバーの車に傷をつけるという事件も起きました
温厚な日本人がなぜここまでエスカレートした行動も取ってしまったのでしょうか
それは 不安や恐怖で
扁桃体が興奮すると闘うモードに入って
他人を攻撃したくなるのです
扁桃体が暴走すると理性的なコントロールができなくなります
あなたの周りにも他人を攻撃したり
悪口ばっかり言ったりする人がいるかもしれませんが
そういう人はどこか不安なのです
自分の立場が危うくなる恐怖を持っているから発散したくなるのです

泣くことを恐れるな 涙は心の痛みを流し去ってくれるのだから
これはネイティブアメリカン、ホピ族の格言ですが
涙が心の痛みやストレスを流し去るのは脳科学的に正しいことがわかっています

睡眠には 体力や疲労の回復のほかに
記憶と感情を整理する効果がある
樺沢先生も
車で事故した時 3時間寝ただけで
さっきまでのショックや
否認
後悔
自責
怒りの感情が嘘のように消えていたそうです

臨床医のナンシーモーガン医師が
ワシントンのガン医療センターで
重度のがん患者に対して
筆記エクササイズを行ったところ
非常に大きな成果が得られました
癌が自分達の何を変えるのか
そしてその変わったことに対して自分はどう思うのか
これを書いただけで 参加者の49%が
病気に対する考え方が変わったと答え
38%が 今の状態についての気持ちが変わったと答えました
がんはストレスが大きい病気ですが表現することで 軽減できるのです

病気の治療は登山のようなものです
頂上までの道筋が詳しくわかっていれば危険は回避できるし
より楽でより安全な方法で登山できます
病を克服した人の話は
登山の際の地図に相当するのです
ですから 体験者の本も読むのがいいでしょう

笑うことでドーパミン
エンドルフィン
セロトニン
オキシトシンなどの
幸福物質と呼ばれる ホルモンが分泌され
逆にコルチゾールのようなストレスホルモンが抑制され
ストレス緩和に働きます
笑顔の効果のまとめ
1 免疫力が高まる
がん細胞を殺すナチュラルキラー細胞が活性化
エンドルフィンが出て 免疫力が高まる
2 ストレスの緩和
コルチゾールを低下
セロトニンが活性化される
3 痛みの緩和 エンドルフィンの効果による
4 各種身体症状に効果がある
笑うと血管が開き血圧が低下
笑うと血糖値の上昇を抑える
5 記憶力が向上
コルチゾールが抑制されるので 海馬のニューロン損失が減少し記憶力が向上
笑うことで脳のアルファー波が増えてリラックス状態となり
集中力記憶力が高まる
6 幸せになる 幸福物質ドーパミン
快楽物質エンドルフィンの分泌されるので
楽しい幸せな気分になる
7 考え方がポジティブになる
笑顔や口角を上げるだけで考え方がポジティブに変わる
8 他人を癒す
笑顔を作ると 自分にオキシトシンが分泌され
さらに相手にも オキシトシンを分泌させる
9 長生きする 笑顔の人はそうでない人より7歳長生きする

樺沢先生の体験として
16歳の白血病の少女が うつ病になっていました
カウンセリングをするも 寄り添うだけしかできませんでした
死にゆく少女の気持ちを明るくする言葉など存在するはずがない
彼女自体もネガティブな言葉しか出てきませんでした
ある日突然に彼女が 体調が悪くなって死にました
あの時は寄り添うことしかできなかったけれども
寄り添うだけでよかったと
死に直面して圧倒的な孤独の中で
誰か寄り添ってくれる人がいる
ただそれだけで大きな救いになるのです
私が彼女と最後に会ったとき
彼女は笑顔を見せていました 私のカウンセリングも無駄ではなかった
20年以上経ってようやくそのように思えるようになりました

また寄り添うための5つのコツを紹介
1 適当な距離感
遠すぎず近すぎない
2
共感して傾聴するだけで良い
本人が欲しいのはアドバイスではなく安心
3 言葉よりも態度や表情
慰めの言葉はおせっかいと感じやすいもの
それよりも笑顔や ゆったりとした雰囲気
つまり 非言語的コミュニケーションの方が効果的であります
4 ウェルカムの態度で相手のタイミングを待つ
困ったら相談してくらいのスタンスであり続けるといいでしょう
5 観察する 相手の気持ちは言葉ではなく
観察によって 情報を得ましょう
口では大丈夫と言いながら ボロボロの時もあります

介護は7割の力で
日本人はまじめなので全力でやりがちです
だから長続きしないしうつ病になるのです
7割と言っても手抜きではなくペース配分です
介護はマラソンのようなものです
最初の1キロを全力で走るとバテてしまいます
7割位の力でスタミナを残して
ペース配分をするマラソンのようでいいのです

メアリーメリル博士の研究によると
ボランティア活動をする人は
しない人に比べモチベーションが高く
活動的で達成感や
幸福感を強く感じます
心疾患になりにくく
平均寿命が長い
ヘルパーズハイは実際に存在し
ボランティアをする人は健康的で長生きしていることを明らかにしました

ある研究では
感謝を数えるグループと
不満を数えぬグループに分けて
5つリストアップする作業を10週間続けてもらいました
両者の幸福感を調べたところ 幸福感が25%も高くなっていました

感謝は 2つの物質が重要と考えます
1つ目はエンドルフィン
エンドルフィンは 感謝した人と
される側の両方で分泌
またエンドルフィンは走っているときや
激痛を感じているとき
油脂やチョコレートを食べている時にも分泌されますが
それらと比べて感謝された時の分泌が圧倒的に多いのです
エンドルフィンは免疫力を高め
体の修復力を高める効果もあります
さらにnk細胞を高めます
またエンドルフィンは活性酸素を撃退する働きがあるので
健康的になり若々しくなります
続いて感謝には オキシトシンも分泌されます
オキシトシンは 人への親近感
信頼感が増す
ストレスが消え幸福感が得られる
血圧の上昇を抑え心臓機能を良くする
長寿になるなど素晴らしい効果が知られています
またオキシトシンには扁桃体の興奮を鎮静化する作用もあります
オキシトシンは私たちの心から不安を取り除き
安心をもたらすホルモンであると言えます

仲の悪い夫婦ほど動脈硬化の傾向が顕著にみられ
仲の良い夫婦ほど動脈硬化になりにくいという結果が得られました